2020/12/15

房総半島の漁港でフライをやる場合の参考情報

<注意> コロナ禍で釣りをする人が増えたことにより、トラブルが多く発生しているようです。その結果、立入禁止・釣り禁止・駐車禁止の漁港が増えています。くれぐれもマナー遵守でお願いします!釣行の際は最新情報をご確認ください!

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ここでは房総半島の漁港でフライフィッシングをしてみようと思っている人向けに参考になる(かどうかはわからない...)情報をお伝えしよう。

漁港でのフライフィッシングそのものについてはこちらのエントリを!

一言で半島といっても房総半島は日本で3番目に大きい半島ゆえ、エリアを絞って釣行しないと移動だけで朝から晩まで丸一日潰れてしまう。もっとも、エリアといっても外房、南房、内房とそれぞれがまた広い。餌釣りと違ってランガンが多いとはいえ、単一エリアをじっくり回ることでさえ一日では難しい。

まずは一つのエリア内で隣接する2-3つの漁港をピックアップし、現地にて、釣り人の数、潮の状況、風向き、魚の群れなどで判断して1つの漁港に絞り込むことをおすすめしたい。

それではエリアごとにそれぞれの特徴を述べる。なお、ここでは漁港名を出して釣り場の解説はしないので、他のサイトや釣り場情報関連の書籍からめぼしい場所をピックアップしてほしい。

外房、南房、内房といったエリア分け、境界線に関しては様々な解釈があるが、一般的には館山の洲崎より内側(東京湾側)を内房、外側(太平洋側)を外房と呼ぶ。そうなると南房が出てこないので、当ブログにおけるエリア分けとしては、富浦湾と館山湾を隔てる南房総市の大房岬を境として、それより北を内房、南を南房とする。また、南房と外房の境界は鴨川の南にある仁右衛門島として、それより南を南房、北を外房とする。

最初は外房。

外房の漁港でフライフィッシングをやるなら銚子は外し、エリア南側でアジ狙い

外房は北は銚子、南は鴨川までありエリアは相当広い。ただし、エリア中程の九十九里浜において私の知る限り漁港と呼べる規模のものは一つしかなく(間違っていたら申し訳ない)、他の漁港との距離も相当あるので対象外としてよいだろう。なので、銚子周辺とエリア南側(いすみ〜勝浦〜鴨川)のみを考慮すればよい。

銚子周辺はアジやショゴといった青物系とヒラメやイシモチといった砂物系、そしてセイゴが多い印象だ。ボトムは砂地が多く、他の場所と比較すると根魚系はあまり釣れない。

この付近で釣果が思わしくないときのエリア変更は容易ではなく、近くても鹿島あたりしかない(鹿島はアジ狙いではおすすめできる)。東京からのアクセスもあまり良いとはいえないため、個人的には特別な理由のない限り足を向けることはない。なお、銚子周辺だけでなく九十九里浜南端の付近の漁港にもいえるが、海が荒れ気味のときは港内が砂で濁り気味になることが多い。そんなときはアジやセイゴが爆釣するのでおすすめ。

一方、勝浦より南は漁港が多くランガンには適しているので、外房の漁港でフライフィッシングをやるならエリア南側をおすすめする。魚種は豊富でメバルからアジ、カマスやショゴ、なんでもありだが、アジ狙いでは特におすすめしたい。南房と同じく北風に強いので、冬場のアジ狙いでは重宝する。なお、南房や内房と比較して漁港への道が狭いところが多いので、運転には十分注意したい。

次に南房。

漁港のフライフィッシングで何か一匹釣りたいのなら南房一択

個人的に一番魚影が濃いと感じるのが南房だ。アクアラインが開通するまでは陸の孤島で、出かけるには気合が必要なエリアだった。温暖な気候を考えれば想像に難くないが、魚種はとても豊富だ。伊豆半島で釣れるような魚種が揃う。

とにかく漁港のフライフィッシングで何か一匹釣りたいのなら南房をおすすめしたい。アジ、カマスはもちろん、ヒラセイゴやメッキ、ショゴも狙いやすい。逆にメバル狙いにあまり向いていないのが南房。もちろん、生息域であり普通に釣れるが、外房や内房と比較すると明らかに数は少ない。メバラーもあまりいないのが事実。反面、南房は大きいサイズのアジが釣れることで有名なため、尺アジ狙いのアジンガーが多い。常夜灯のポイントは争奪戦必至だ。

なお、漁港そのものではないが、漁港に隣接した小規模な磯場が多くあり、カサゴやムラソイ狙いも楽しい。外房と同様に冬場は風裏になる漁港が多いが、夏場は波が出やすいので外向きの堤防や小磯での釣りは注意してほしい。

最後に内房。

房総半島において内房はもっともメバルが濃い

内房の場合どこまでを釣り場とするか悩むが、いわゆる漁港とした場合は富津周辺までだろう。それより湾奥は漁港というより工業地帯の港湾部。東京からも近く、日帰りでも長時間楽しめるだろう。

房総半島においては内房はもっともメバルが濃い印象があり、メバリングで有名な漁港が集中している。三浦半島の東京湾側は比較的サイズが揃う印象があるが、同じ東京湾側の内房は(少なくとも富津あたりまでの漁港での釣りに関しては)それほど大きいサイズは出ない。ただし、アマモが群生あるいは隣接している漁港では小さいながらも無限メバル状態になることもあり、房総半島でメバルが釣りたいなら内房一択でよい。

アジはエリア中程からやや北、カマスはエリア中程より南までが魚影が濃い。外房や南房と比較すると魚種は少なめで、エリア中程から上になるとそれがはっきりしてくる。東京湾側であり比較的波っ気は少ないが、西風に弱いので天気予報で西寄りの風が吹くときは要注意。

と、ここまで書いたが、魚種を選ばなければどんなエリアでも何か釣れるのが漁港のよいところ。気になったエリアや漁港があれば、ここで書いた情報に惑わされずにまずは行ってみることをおすすめする。勝手がわからない方へのガイドも行っているのでぜひどうぞ!

 

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